足のむくみに効く漢方
西洋医学では、内科で検査を受けても異常がない
場合は足のむくみに対して特に積極的な治療がされることは
ありません。
一方漢方では、体がむくんで水分がきちんと排出されていない
状態を「水毒」と呼び、治療の対象とします。
水毒は足のむくみだけではなく、だるさや疲れやすさといった様々な
不調の原因となるだけでなく、体に水分が溜まることによって
冷え性も引き起こすと考えられています。
一般的に、足のむくみに最もよく用いられる漢方は「五苓散(ごれいさん) 」と
いう薬です。
また、ぽっちゃりとした水太りタイプの人には、「防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)」が
処方されます。
また、漢方と並行してハトムギやドクダミといった水毒に効くとされる
薬草をお茶にして飲むことも足のむくみには効果的です。
注意点としては、漢方は副作用が無いかわりに即効性の
あるものではないので、効果が現れるまでは継続して
飲み続けることが大切です。
また、効果が現れても、すぐにやめてしまえばまた逆戻りしてしまうので、
体質が変わるまではしばらく飲み続ける必要があります。
また、むくみやすいからといって水分を控えることは逆効果です。
体の中を循環させるためには、ある程度の水分は必要なのです。
体を冷やす冷たい水は避け、常温から体温に近いぐらいの水を
一度に大量にではなく、こまめに少量摂取することを心がけましょう。
突然むくみが酷くなった場合や、長期間むくみが取れない場合は
内臓疾患のサインということもあるので、
必ず病院で検査を受けることが大切です。